2022年11月に発売されたフリクションボールノックゾーンは、いわゆる消せるボールペンとして商品展開しているシリーズの新しい製品で、従来よりインクの濃度と容量がアップし、視認性の高い字を長く書くことができるようになっています。今までよりさらに便利になったといえますが、実際にフリクションボールノックゾーンを使う際には注意すべき点が複数あります。まず、筆跡が消えてはいけない書類に対してはフリクションボールノックゾーンを使ってはいけません。契約書や領収書など記名押印によって法的効力を持つ文書や、宛先や宛名など消えてしまうとわからなくなってしまうものに対しては、通常のボールペンを使って書きましょう。
フリクションボールノックゾーンで書いた字は、専用のラバーで擦ることで消すことができます。しかし、それ以外でも字が消える場合があります。それは、書いた紙の表面温度が60度以上に達したときです。使用されているゲルインキの性質上、夏の自動車の車内や直射日光が当たる場所などといった高温の環境下での使用には適していません。
紙をマイナス10度以下まで冷却すれば、書いた字が再び見えるようになりますが、その前に紙自体が使い物にならなくなる可能性が高いです。書いた字を消すために使用する専用ラバーは、常に汚さないようにしましょう。汚れたままでラバーで擦ると、紙に汚れが付着してしまい、最悪の場合印刷物が使い物にならなくなります。製造販売元では交換用のラバーも用意しているので、汚れが酷くなったら新品を購入して交換しましょう。